ジュエリーに必要な工具とは?
こんにちは!
広報・事務全般担当兼、職人見習いの石田です😃
今回は道具紹介をしていこうと思います^^
道具は職人さんによって変わってくると思います。
弊社代表の末川氏の作業机から今回はヤスリを紹介します!
では、早速どうぞ^^
ヤスリとは?
ヤスリは主に研磨に使う道具ですが、用途によって色々な使い分けがあったり、種類もあります。
研磨には段階があるのですが、今回紹介するヤスリは表面・側面・内側の形を整えるために使います。
整えるだけでこれだけの種類を使い分けます。
右から、デンガク、コガク(中目)、コガク(油目)、笹葉(中目)、笹葉(油目)、丸ヤスリ(平)、三角ヤスリ、丸ヤスリ(丸)となります。
中目と油目は粗さを表しており、中目が粗く油目は細かいです。
ではそれぞれの役割を紹介していきます!
デンガク
デンガクは末川氏が使うヤスリの中で一番大きいヤスリです。
表面は比較的に荒く、整えるというより削る方に特化したヤスリで主に湯口を擦る時に使います。
湯口以外ではそんなに使う事はないです。
ちなみに湯口というのは鋳造する際に、溶かした金属を流し込む入り口部分で
写真の様に鋳造したリングは出っ張りが生じます。
この出っ張りを削る役目がデンガクです。
末川氏の場合は時間短縮の為、初めにペンチである程度の湯口を切ってから削っています。
1日に何十本ものリングを研磨するので、短縮できる工程は道具をプラスして短縮していきます😃
見づらいですが、デンガクで湯口表面を粗削りしたリングです。
コガク、笹葉
デンガクで粗削りした後はコガク、笹葉で整えていきます。
コガク↓
笹葉↓
デンガクで湯口の表面をある程度削り、湯口の側面の凸部分をコガクで削り整えます。
更にデンガクで削ったリング表面は粗削りなので、まだ凹凸があります。
凹凸を整える際に笹葉や、コガクの油目を使って整えていきます。↓
コガク、笹葉は原型の製作にもよく使うヤスリで用途が広いです。
リング内側も少し盛り上がっているので、丸ヤスリで軽く削り湯口すり終了!
丸ヤスリ(平)、三角ヤスリ、丸ヤスリ(丸)
丸ヤスリ(平)↓
丸ヤスリ(平)はカーブのある部分や、ウェーブリングの研磨などに使用します。
側面も全て丸みを帯びていて、先端になるほど細くなっていくのでリングの幅に合わせて
使用することが出来ます。
アップの写真↓
三角ヤスリ↓
三角ヤスリは溝のあるリングに溝をはっきりさせるために使ったり、立体感を出す際など細かい作業に使う事が多いです。
名前の通り三角形で3辺全てヤスリとなっています。
丸ヤスリ(丸)↓
丸ヤスリ(丸)は用途としては上の2つと同じような役割になります。
全体的に(平)よりももっと丸みのあるため、逆甲丸リングや溝加工に使われます。
三角ヤスリで線をはっきりさせて、更に丸ヤスリ(丸)で溝を深くさせたりもします。
丸ヤスリ(丸)アップ↓
まとめ
今回はヤスリについて紹介させて頂きました!
ヤスリは全て役割が大体決まっていますが、職人さん達は種類の沢山あるヤスリを自分で考えながら使い分けていきます。
今回紹介したヤスリはあくまでも一部で、ネックレスやたて爪にはまた別のヤスリを使用したりと、沢山あります。
そしてリングを仕上げる工程のほんの一部にヤスリ作業があり、今回紹介した湯口スリの後にリューターという機械でヤスリ目を研磨、仕上げの工程へと続きます。
次回かはわかりませんがまた改めて研磨、仕上げの工程を紹介できればと思います^^
最後まで見て頂きありがとうございました。
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